クリスマスの「サンタからのプレゼント」と「靴下」の深イイ関係。
2016/11/18
時代の流れの中で現在では実際に実行に移す家庭は減りつつあるかもしれませんが、クリスマスの日に「サンタからのプレゼントを受け取るために、靴下をぶら下げて寝る」という風習があることはご存知の方も多いと思います。
では、なぜ靴下をぶら下げるのかご存知ですか?
この風習の由来には諸説ありますが、今回はその中の一つ、ずーっと昔 4世紀頃まで遡った“ある”感動(?)の物語をご紹介します。
クリスマスプレゼントは靴下に、はこうして生まれた
クリスマスプレゼントと靴下の深イイ関係の由来をお伝えする前に、まず重要人物である“サンタクロース”の由来にも触れておきましょう。
サンタクロースの起源 聖ニコラス
4世紀頃、キリスト教の司教ニコラス(ニコラウス)という人がいました。このニコラスという人は、キリスト教の教えを伝える傍ら、様々な病気や境遇に苦しむ弱者を助けたと言い伝えられています。
弱者を助ける際には、現代マンガなどでよくあるスーパーヒーローのように「僕が来たからにはもう安心だ!はっはっはー」と派手に登場するのではなく、他人に知られないようひっそりと救いの手を差し伸べていたそうです。
ニコラスは聖人「聖(セント)ニコラス」と呼ばれ、オランダ語では「シンタクラース」と発音することからそれが訛って後に「サンタクロース」と呼ばれるようになったと伝えられています。
このサンタクロースこと、聖ニコラスの“ある行い”が「サンタがプレゼントをくれる」「プレゼントは靴下に入れてくれる」という風習につながったという説があります。
貧しい家庭の娘3人を助けたサンタクロース
あるところに、非常に貧しい生活をしている一家がいました。
三人の娘がいましたが、貧しさのあまりお嫁に出すこともできません。
ある時この一家では、生きていくためにこの娘たちを身売りしてなんとか食いつないでいこうという話になりました。
ニコラスはこの話を聞きつけ、同情し、この一家の娘たちを救おうとしたのです。
そこでニコラスは金貨を分けてあげることにしましたが、ひっそりと救いの手を差し伸べるのがニコラスのスタンス。
一家の自宅の煙突(窓からという説もあり)から多くの金貨を投げ入れました。この時、投げ入れた金貨の一部が、たまたま暖炉のそばに干してあった靴下に入ったそうです。
夜が明けて、一家は大量の金貨を発見してたいそう驚きましたが、ニコラスからのプレゼントである金貨のおかげで、娘たちは身売りする必要もなくなり、結婚もして幸せになりました。
・・・この話が元となり、「クリスマスには、サンタクロースが靴下にプレゼントを入れてくれる」として、夜寝る前に靴下をぶら下げる風習につながったと言われています。
※上記は説の1つの紹介であり、由来について断定するものではありません。
クリスマスの靴下にまつわるちょっとした小話を一つ...。
珍説:靴下は小さい方が高価なプレゼントをゲットできる!?
あるところに、とても仲の良い家族がいました。
クリスマスイブの夜、お父さんが仕事から帰ってくる前に子どもたちは就寝の時間に。
子どもたちはベッドのそばに靴下をぶら下げ、サンタからの素敵なプレゼントへの期待を胸に眠りにつきました。
お母さんは子どもたちの寝息を確認すると、お父さんの帰宅までにぱぱっとお風呂と晩御飯の用意を済ませ、なんと、お父さんの帰宅をまたず就寝モードに。
ベッドに入る前にポケットから何やら小さいものを取り出して「( ̄ー ̄)ニヤリ」。
取り出したのは、なんと赤ちゃん用の靴下!!
枕元にその赤ちゃん用の靴下をぶら下げ、その脇には手書きのメモを添えます。
『サンタさんへ いつも家事や育児をがんばる私にも、素敵なプレゼントをください♪』
靴下をぶら下げて、サンタさん(お父さん)からのプレゼントを楽しみにしているのは、何も子どもたちだけではありません。
お母さんだってプレゼントが欲しい!!クリスマスだもの。
子どもたちは「大きい靴下をぶら下げたら、大きい=豪華なプレゼントがもらえるんだ!」と普通考えるでしょう。
でも、お母さんは違います。
「赤ちゃん用の靴下くらい小さい方が、高価なプレゼントをもらえる!」と考えます。
それはなぜでしょう?
プレゼントなわけですから、お父さんもお母さんが喜びそうなものを選ばないといけません。
靴下が大きいと何でも入ってしまいますので、旦那様もぱっと思いつくものや街でたまたま目にしたものなど、幅広い選択肢からお財布事情などもにらみながらプレゼントを選ぶことができます。
でも、小さい靴下だと・・・?入れられるものが限られてきますよね。
小さくって、奥様が喜びそうなものって...
指輪?腕時計?ネックレス?
まさかプラスチック製の子ども向けのアクセサリーを買うわけにはいきませんがから、旦那様は涙ながらに高価で小さいものをプレゼントすることになるわけですね。
さてさて、
「お母さんの分もクリスマスプレゼント買ってきたぞ~♪ びっくりするだろうな~」なんて、
ルンルン気分で帰ってきたお父さん。
帰宅途中に立ち寄ったお店で、お母さんのプレゼントにちょっとおしゃれなハンカチを買ってきました。
ぶら下がってる赤ちゃん用の靴下を見て「プレゼントが、入らない!?」と大慌て!
その様子を狸寝入りして聞き耳をたてていたお母さんは、またお布団の中で、
( ̄ー ̄)ニヤリ とするのでした。
お父さんは「デパートが閉まる前に買いにいかなきゃ~!!」とバタバタとプレゼントを買いに走りましたとさ。~おしまい~
※この方法で高価なプレゼントがもらえるかどうかはお約束できませんが...。
クリスマスプレゼントに、クリスマスプレゼント入れに(?)、素材にこだわったあったかウールの靴下はいかがでしょうか?