”寝るときに靴下は逆効果”って本当？～正しい就寝時の靴下選びの豆知識

2017/02/04 2017/07/26

冬場に限らず、就寝時の足の冷えでなかなか寝付けない・すぐに目が覚めてしまうといったつらいお悩みをお持ちの方、なんとかしたいものですよね。

その対策として「暖かい靴下を履いて寝よう！」と靴下を履いて寝ている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし一方で、『寝るときに靴下を履くのは逆効果！』なんて話もあちこちで見聞きすることもあり、「ほんとのところはどうなの！？」「どうしたらいいの！」となってしまいますよね。

今回は“ 靴下のプロ”として「寝る時に靴下を履くことは逆効果なのか？」について見解をお伝えしたいと思います。

寝るときに靴下を履くことは...有効です！

「寝るときに靴下を履くとかえって足を冷やすことになり逆効果」というのは、実は半分当たっていて、半分誤解があります。

当たっている部分というのは、“履く靴下によって”は足を温めるどころかかえって冷えさせてしまうことも確かに有り得るからです。でも、「靴下」という一言でくくられていることに誤解があります。全ての靴下がそうではありません。

正しい知識をもって靴下をちゃんと選べば、「寝る時に靴下を履くこと」が足の冷え対策に有効なんです！！

靴下を履くと良くない、と言われるワケ

かいた汗が足を冷やす

夏・冬に関係なく、ヒトは寝ている時でも汗をかいています。汗をかくことによって体温調節をしているんですね。
特に外気に触れる露出している箇所（手足など）から汗を出し、その気化を利用して体温を下げています。ヒトは体温が下がると眠くなるようになっており、寝る前に手足が冷えやすいのは手足から体温が下げようとするからですね。

足の裏には汗腺があり、靴下を履いたまま寝ると『足汗を靴下が吸収し、それが冷えて足を冷やしてしまう』や『熱がこもったりして体温調節がうまく効かず結果的に冷えにつながる』と言われているのです。

血行が悪くなり、足が冷える

血行（血流）が悪くなるとその部分の体温が下がったり、だるさやむくみといったことにつながりますよね。
足は心臓から遠いので、寝ている時には特に血行が悪くなりやすい部位とも言えるでしょう。

そんな足を靴下で締め付けてしまったら...？

確かに足は冷えるでしょうし、朝起きた時に妙な足の重さやだるさを感じてしまうことにつながります。

これらが、「寝る時に靴下を履くと逆効果」と言われる主な理由です。

ですが、ちょっと待ってください！
これらの理由って、靴下をきちんと選ぶことで解決すると思いませんか？

就寝時の正しい靴下の選び方

吸水性・放湿性・通気性の良い靴下を選ぶ

まず、前述の「かいた汗が足を冷やす」についてです。これは、例えば「とにかく温めたい！！」という思いが先行して、ただ分厚くて熱がこもりやすい上に蒸れやすい靴下を選んで履いてしまった時などに起こります。
履いた直後は暖かく感じるかもしれませんが、寝ている時には過剰に汗をかくことになり、汗がうまく外に逃げずに靴下の繊維にとどまって一転して足を冷やす原因になります。また、熱がこもると汗の量も増え、ますます足を冷やす原因につながります。

かいた汗を即座に吸い取ってくれる「吸水性」、そして吸い取った汗を外気に放出してくれる「放湿性」、蒸れたり熱のこもりを起こさないための「通気性」、これらを兼ね備えた靴下を選ぶようにしましょう。

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